Visual C++
についてVisual C++(
以下VC)は非常にわかりづらい統合開発環境です.しかし,同時に非常に強力な統合開発環境でもあります(たぶん).VC
は,C言語の拡張型であるC++をさらに拡張して,Windowsアプリケーションを簡単に(ほんと?)作成するための統合開発環境です.とういことは,VCをマスターするには,Cをマスターし,さらに,C++をマスターする必要があるのでしょうか? それは,もちろんそうです.が,必ずしもC++まで完全にマスターしていなくてもある程度のプログラムは書けそうです.VCはWindowsアプリケーション開発用統合開発環境なので,Windowsアプリケーションについて知ることの方が,もっと大事なような気がします.Windows
アプリケーションはイベントドリブンなプログラムです.要するに,何かのイベントが発生すると,それに応じた関数(メッセージ)が呼び出されるようなプログラムです.イベントとは,たとえば,マウスの左ボタンが押された,ウインドウのサイズが変更された,[exit]ボタンが押された,メニューの[ファイル]-[保存]が選ばれた,などなどです.それでは,
VCでのプログラム開発の大まかな流れを見てみましょう.以上で,大まかな流れは終わりですが,実際には3が非常にわかりづらいところです.具体的には個々の例を見ながら少しずつ覚えていくしかないのですが,ヒントとしては,前にも書いたように,
Windowsアプリケーションはイベントドリブンのプログラムですから,どういうイベントが起こったら何という関数が実行されるかを掴んでいくことです.たとえば,メニューならば,ユーザーが[ファイル]-[開く]というメニューを選べば,そのメニューに対応づけられたオブジェクト(ex. ID: ID_FILE_OPEN)にCOMMANDというイベントが発生するので,そのイベントに関連づけて関数を作成し,そこにコードを記述すれば良いということです.そのへんの様子は,Class Wizardを開いてみればある程度わかるようになっています.